
不妊治療の知識だけが膨らんでいませんか?
- 2015年12月02日 |
- Q&A |
こんにちは。Web担当の原です。
不妊治療をされている方、これからしようと思っている方は本当に勉強熱心で
多くの知識を蓄えている場合が多いような気がします。
みなさんの場合はどうでしょうか?
知識が先行し、自分の場合に当てはめて不安になってはいませんか?
今回は、よく勉強しているからこそくる不安についてのご質問を紹介しますね。
【Q】
この間IVFに向けて次の病院に行ったのですが、IVFよりも先に、「誘発剤によるAIH」を強く勧められました。
(未だクロミッド1回しか試してなかったので。)
実際、未だ具体的には決まっていないのですが、HMGによるAIHとなると、多胎の可能性がかなり高くなるのでは?と心配です。
自分としては、双子ちゃんなら良いのですが、三つ子ちゃん以上になると、後々困ると思うんです。
(妊娠出来ての話ですけどねー。汗。)
今の先生は「内膜症がある様なので、そんなに多胎になる可能性は少ない」ともおっしゃっていますが。。。
田村先生の病院ではAIHの時、補助的にクロミッドを取り入れられていると思うのですが、HMGはどの様にされてますか?
クロミッドは生理開始日より何日目から、1日何錠くらい処方されていますか?
HMGは1周期で何回くらい打たれていますか?
その後、HCGは必ず打ちますか?
それと「HMG、HCGの多用は後々卵の質に悪い影響を及ぼす」とも聞いた事があります。
実際、その様な事はありえるのでしょうか?
長々と沢山質問してしまってすみません。m(_ _)m
お忙しいと思いますが、お答えいただけたら幸いです!
【A】
私思いまするに、少し頭でっかちになってませんか?
とてもよくお勉強されているとは思うのですが、不妊治療というものはあまり先を先を想像していろいろ考えているとつぶれちゃいますよ。
クロミッドの使い方にしても排卵誘発剤の種類・使用量・使用開始時期にしても一人一人違いますからね。同じ方でも周期によって変更することもあるのですよ。
また多胎のご心配については私たち不妊専門医も同じ気持ちですから、3つ子以上にならないように最大限の努力をします。
今度行かれた病院も同じだと思います。ですから治療に関してはあれやこれやと心配せずに、一度ど〜〜んと先生に任せてみてはいかがでしょうか。
私たち不妊治療に携わる者は、患者さんに妊娠していただいて治療終了なのではなく、お生まれになったお子さんが正常にすくすくと大きく成長されてはじめて治療成功なのです。
それからhMG・hCGの多用についてですが、卵の質をしっかりとコントロールする、という目的でバンバン使っちゃうこともあるのですよ。
ちょっと知識は横へおいといて、ゆらゆらと流れに身を任せてみるのもいいと思いますよ。
田村秀子婦人科医院 クリニックWEBサイト
http://tamura-hideko.com/
田村秀子婦人科医院 フェイスブックページ
https://www.facebook.com/tamura.hideko
田村秀子婦人科医院 ツイッター
https://twitter.com/hidekocl