
クロミッドの副作用が気になっている方へ
- 2015年08月08日 |
- Q&A |
こんにちは。Web担当の原です。
不妊治療薬としてクロミッドはファーストチョイスされることが多く、服用経験のある方も多いのではないでしょうか。
しかし、インターネットなどで得た知識の中には、クロミッドの副作用面ばかりに焦点をあてているものも見受けられます。
では、実際のところはどうなのでしょうか・・・?
【Q】
先生こんばんわ(*’ー’*)
現在先生のところでクロミッドを処方されています。
PCでいろいろ見てたらクロミッドには副作用があるとか、内膜が薄くなって妊娠しにくくなる。って書いてあったりします。
それを見てとても不安になりました・・・。
クロミッドは平均何周期位続けるんでしょうか?次はどんな事するんでしょうか??
【A】
クロミッドは内服なので患者さんはストレスなく服用できますので、まず治療の第一歩としては非常に使いやすい薬です。確かに内膜が薄くなる・頸管粘液が減る、などの弊害が出ることがありますので排卵日付近の頸管粘液・子宮内膜の状態、排卵後の内膜・卵巣の状態をできるだけ観察します。
人によってはすぐに上記の弊害が現れることがあります(もちろん次の周期には回復しますが)のでそのような時は次周期からはクロミッドはやめてホルモンバランスを整えるためには筋肉注射を使用することとなります。すぐに弊害が来ない方でもずっと続ける事はしません。
クロミッドを持続して使う場合約6周期で終了するのがよい、といわれています。もっともクロミッドの弊害を補う治療を併用しがならもう少し続けることもありますが。でもクロミッドは昔から、そして今でも多くの不妊症の方の治療に使われています。それは大きな異常のない方の治療法としてとても役に立っているからです。私たち不妊症の専門医でなくても容易に使える薬です。
ですから貴女がPCでお調べになった記事は前提条件がついていたのだろうと思います。クロミッドはそれなりにいい薬です。クロミッドによる排卵誘発のみで体外受精をしているところもありますしね。
クロミッドを悪者にしないでやってくださいね。それから、次の段階の治療についてはそれぞれの方で違いますので、またご来院いただいたときにお尋ねいただけませんか。
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