
卵管通水後の痛みの原因は?
- 2015年02月25日 |
- Q&A |
こんにちは。WEB担当の原です。
寒い日と暖かい日が交互に来ますが、体調を崩されていませんか?
インフルエンザもまだ流行っているようなので、生活リズムを整えてこの冬を乗り切りたいですね^^
さて、今回は卵管通水についてのご質問を取り上げてみたいと思います。
卵管は子宮とおなかの中をつなぐ管であり、ここが狭かったりすると不妊の原因になるので卵管通水法を行い、卵管の通りをよくします。
しかしながら、この治療を行った後に痛みなどを感じることもあるようです。
痛みがあると、何か異常があるのではないか・・・と不安になってしまうと思いますが、その時には是非この質問と先生からの回答を思い出してくださいね。
【Q】
はじめまして。
1人目をH15年8月に出産して1歳になるころから2人目を望んでいたのですが妊娠しません。
そこで、引越後よくわからない中近くの産婦人科に相談しまして、先週土曜日に卵管通水の治療をしました。
ところが、治療中は特に痛みはなかったのですがその日の午後ひどい腹痛を起こし、夕方にはどす黒い色の出血と38度を超える熱が出ました。
診療時間外でしたが、鎮静剤と解熱剤をもらいました。
翌日曜日は鈍い腹痛を出血が続き、祝日の月曜日には腹痛は治まりましたが出血が続き、今日も出血が続いています。
今日の受診では、腹痛と熱の原因は不明、出血は子宮をはさんだことによるものだから直に止まるとのことで問題なしと言われました。
初めての産婦人科でのことでもあり、かなり不安を感じています。
愛知県ですので先生のところまで受診に伺うことを考える前に先生のお考えを聞きたくてメールさせていただきました。
お忙しいことは重々承知ですが、もし何かの不手際が起きているのでは?と不安でしょうがありません。
どうかご意見をお聞かせ頂けませんでしょうか?
よろしくお願いいたします。
【A】
卵管通水の際の出血は以下のことが原因です。
1.子宮の中に管を入れるので内膜が少しはがれてしまうことにより起こる
2.子宮の入り口をはさむのでそこから出血する(当院でははさみませんが)
卵管通水をした日の夜頃から起こる痛み・発熱の原因は以下の通りです。
1.卵管を通してお腹の中に出た生理食塩水で腹膜が刺激され、腹膜刺激症状といわれる腹痛が誘引される。
うんうん唸るくらい耐えてると反応性に熱発することもある
2.生理食塩水の影響で腸の動きが弱まり、排ガスが出来にくくなり、腸がパンパンに張ってしまう。
そうすると一過性に麻痺性の腸閉塞と同じような症状が出て、お腹がメチャクチャ痛くなる。この際1と同様反応性に熱発することもある。
このような時は多くの人は身体をくの字にまげて痛みに耐えようとするので、自然にお腹を温める状態となり、腸の中のガスがじわじわと動いて張っていた腸が徐々に通常の大きさに戻る。
そのうちゲップやおならが出て何だか楽になって、”あの痛みはなんだったのだろう”、と思うほど楽になる。
貴女の症状は軽くはないですが、いわゆる想定範囲内の事柄です。
心配ないですよ。
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