
医師に手術を勧められたときは?
- 2016年01月18日 |
- Q&A |
こんにちは。Web担当の原です。
みなさんは手術、経験したことありますか?
手術に大きい小さいも、本人にとっては関係ありませんよね。
簡単だから、何度も行っているからと言われても、心配のタネはつきないわけです。
本日ご紹介する方も、手術を受けるかどうか迷っているようで・・・。
【Q】
秀子先生、こんにちは。チョコレート嚢腫がありⅣ期の25歳です。
また、卵管癒着もあります。
先日、ラパロについて相談させていただいたのですが、やはり、オペに踏み込む事が出来ません。
もし宜しければ、オペのリスクの部分をお聞かせ頂けませんか?
それと、本日担当ドクターに、体外受精を相談し、来月予定してます。
それで、妊娠しなければオペをした方がいいとの事でした。
HMG少量周期でするらしいのですが、チョコの負担は大丈夫でしょうか?
以前、排卵誘発剤を打って以降、高温期が短くなり、また、高温期に上がるまでに4日もかかるようになりました。どうぞ宜しくお願いいたします。
【A】
腹腔鏡はしっかりとした経験のある医師が行えば決して怖いものではありません。もちろん細かい小さい作業を行うので、癒着がきついと腸を損傷したり出血を止めきることが出来ない場合も考えられます。そんな時は開腹手術に変更する必要があります。
よくニュースに出てくる腹腔鏡の事故というのは、ここの判断を誤る、あるいは逡巡して判断を下すのが遅れることに起因することが多いのだろうと思います。
”チョコの負担云々”のお言葉は少し的をはずしているようですね。
高温相のお話も排卵誘発剤の使用とは全く因果関係はないと思いますよ。体外受精で妊娠しなかったらラパロ、とおしゃってるのは、癒着がきついから採卵できる卵の発育が十分ではないかもしれない、とお考えなのではないでしょうか。だとしたらラパロで癒着剥離して卵巣が大きくなれる場所を確保する、という考えも納得できます。
いずれにせよ、やりたくないことはやらなくていいと思いますよ。自分でやれることから、やってもいいと思えることからやっていったらいいんですよ。
医師がああしろこうしろと言っても自分の意思を曲げなきゃいいのです。医師はどうしても自分の考えを聞き入れてもらいたいと思えば、必ずじっくりと説明するでしょうから。
ただし歩みよりは大切ですよ。わがままお嬢さんでいいから自分に無理を課さないでがんばってください。
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